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近年、徐々に広まってきた資金調達方法であるファクタリング。
ファクタリングを利用してみよう!と思って調べると、ファクタリング会社の多さに驚くかと思います。
当然ファクタリング会社はそのファクタリング会社の良い部分しかアピールしないため、どのファクタリング会社を選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではファクタリング会社勤務経験及び利用経験のある筆者が、その経験を元にファクタリング会社の選び方と比較する上で重要なポイントをご紹介したいと思います。
そもそもファクタリングの事を良く分かっていないという方は下記記事を参照ください。
ファクタリング会社選び方のポイントを紹介する前に、大前提として押さえておくべきポイントが2つあります。
相見積もりとは、複数のファクタリング会社に見積りを依頼し、その結果を元に比較検討する事です。
相見積もりを取ることで、自分の請求書の買取価格の相場が分かるため、高い手数料を取られたり、悪徳業者に騙されるといったするリスクを格段に減らすことができます。
結論としては相見積もりは必ず取ることを強くおすすめします。
ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類の契約形態があります。
3社間ファクタリングは手数料が安くなるというメリットがありますが、「時間がかかる」「取引先にファクタリングの利用がバレる」といったデメリットがあります。
したがって
「今すぐにでも早く現金化したい」
「取引先にファクタリングしていることがバレたくない」
といった状態なのに3社間ファクタリングしかしていないファクタリング会社に問い合わせても時間の無駄になってしまいます。
自分は2社間、3社間のどちらのファクタリングを行いたいのか理解してからファクタリング会社に依頼しましょう。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングについての詳細は下記記事を参照ください。
ファクタリング会社を“比較”する上で大事なポイントは主に3つです。
ファクタリングはもともと差別化がしにくい業界で、サービス自体にはそこまで大きな差はありません。
したがって比較する際は下記を考慮して比較すれば基本的には問題ありません。
手数料は恐らくファクタリング利用者が一番気になるポイントだと思います。
ファクタリングは資金繰りが厳しい時に利用するサービスなので当然と言えば当然です。
ファクタリング会社は主に下記3パターンに分かれます。
手数料重視でファクタリング会社を選ぶときは、手数料の下限ではなく手数料の上限をチェックすることが大事です。
ファクタリング会社の公式サイトは、「手数料1%~」と下限ばかり強調されて、上限を明記せず表記されているケースが良くあります。
2社間ファクタリングの場合、実際に手数料が1%になるなんて事は殆どなく、大体8~20%になることが殆どです。
下限ばかり見て安いと思いこみ、「実際に依頼したら多くの手数料を取られてしまった」なんてケースも起こりえますので注意しましょう。
ただし気を付けておくべきこととして、手数料の安さは「入金スピード」か「審査通過率」のどちらか、もしくは両方を必ず犠牲にしています。
例えば2社間ファクタリングで手数料の安さを売りにしているファクタリング会社は、債権回収ができなくなるリスクを抑えるためにほぼ例外なく審査が厳しいです。
また、3社間ファクタリングだと債権回収リスクが下がる分手数料が安くなりますが、取引先も巻き込んでやり取りする為時間がかかります。
したがって手数料上限を公開しているので無条件で優良ファクタリング会社というわけではなく、手数料上限を公開していない、もしくは手数料幅が広いファクタリング会社は、リスクが高めな売掛債権も柔軟に買い取る気がある(=審査が優しい)という事でもあるのです。
ファクタリングは素早い資金調達が可能という点が大きなメリットで、ファクタリング会社のHPを見ると「入金最短○○」のように最短時間を表記しているファクタリング会社が多いです。
しかしいくら最短時間が短くても、実際にかかる平均時間が遅くてはあまり意味がありません。
ファクタリング会社のHPには基本最短時間しか記載されておらず、そもそも売却する売掛債権によって審査に必要な時間は変わってくるので一概には言えませんが、入金スピードを重視するのであれば下記をチェックすると良いでしょう。
特にオンラインでやり取りが完結できるかは大事です。
何故なら実際にファクタリング会社に出向く必要があるとそれだけで移動に時間を取られてしまう為、急ぎであればあるほどオンラインで完結できるかどうかは非常に重要になります。
実際に入金スピードを強みにしているファクタリング会社はオンラインに対応している会社が殆どです。
意外と重要視されていないことも多いですが、急ぎで現金化したいのであれば必ず重視すべきポイントです。
何故なら、入金スピードがいくら早くても審査に落ちてしまったら全く意味がないからです。
筆者は過去にファクタリングの見積りを依頼し、「信用度の高い会社への請求書だし審査はまぁ大丈夫だろう」と悠長に考えていたところ、審査に落ちてしまい慌てて再度ファクタリング会社を探した苦い経験があります。
審査に落ちると問い合わせた時間が無駄になってしまうので、急ぎの場合は「複数社に相見積もりし、審査に落ちることも考え1~2社は審査通過率の高いファクタリング会社を選ぶ」という事を強くおすすめします。
残念なことではありますが、他の業界と比較してファクタリング業界は悪徳業者が多いです。
ファクタリング自体に違法性はないのですが、ファクタリングと名乗り貸金を行っている所謂ヤミ金業者もいるのが現状です。
したがって、ファクタリング会社の運営歴や口コミは確認しておくようにしましょう。
また、
といったファクタリング会社は悪徳業者の可能性が高いので十分に注意が必要です。
ファクタリング会社によって売掛債権の買取可能額は変わってきます。
ファクタリング会社によっては買取可能額の条件を満たせてなく断られるケースもありますので、請求書の金額が100万円以下、もしくは1000万円以上の方は特に注意が必要です。
基本的にファクタリング会社の公式HPには売掛債権の買取可能上限額と下限額が記載されていますので、しっかり確認しておくようにしましょう。
ファクタリング会社は、法人としか取引しない会社も多いです。
理由としてはフリーランスや個人事業主は法人と比較してどうしても信用度が低くなってしまい、回収不能リスクが高くなってしまうからです。
もし貴方がフリーランス、個人事業主であれば、依頼しようとしているファクタリング会社がフリーランス、個人事業主とも取引可能かは必ず確認するようにしましょう。
また、フリーランス、個人事業主をメインターゲットとしているファクタリング会社もありますので、そちらを利用してみるのもおすすめです。
本記事ではファクタリング会社の選び方と比較する上で重要なポイントをご紹介させて頂きました。
ポイントを抑えるのも勿論大事ですが、相見積もりを取らないと手数料の安さや実際のスピード感等は分からない部分が多いです。
したがってポイントを理解する以上に相見積もりだけはしっかり行うようにしましょう。
参考になりましたら幸いです。
ファクタリング会社での勤務経験を持つライターが、公式HP、直接取材、金融庁、法務省のHP等信頼できる情報ソースを元に、資金調達に強い宮城彩奈行政書士(行政書士さい事務所)の監修を受けた上で分かりやすく執筆しています。
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